【9冊目】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている(ふろむだ)
「容姿が優れている」という特徴が、「その人が全体的に優れている」というイメージにつながる。
「自分の得になるような、他人の勘違い」は、生涯賃金に換算して、何千万、何億円のお金を生む。
「実力がある」から、良いポジションを手に入れるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から、良いポジションを手に入れられているという部分が大きいのだ。
錯覚資産を持たない人間には、発言の機会さえ与えられないのが、世の中というものなんだ。
地位が高いは。その人が「全体的に優れている」と、人々は認識する。
ある起業家が、1つのサービスをヒットさせたとする。すると、ハロー効果によって、人々は、その起業家が全体的に優秀だと思うようになる。
次のサービスもヒットする確率が高い。それによって、この錯覚に惑わされた人々が、勝ち馬に乗ろうとして、ワラワラ人が集まってくる。多くの投資家がこぞって投資ししようとするので潤沢な資金が集まる。
多くの優秀な人材が、成功の分け前に預かろうと集まってくるので、人材も選び放題だ。
真実のなかにウソを紛れ込ませることで、巧妙にウソを隠蔽しているのさ。
錯覚資産による成功は、トリックによる成功だ。それをごまかして、自分が立派な人間であるために成功したかのように言うから、醜悪で卑劣なもなのだ。
コントロール力は、制欲よりはるかに切実てだ。
人間の直感は浮かびやすい情報を過大評価するし、すぐ思い浮かばない情報は無視して判断する。
自分がどの分野で活躍できるかをイメージさせる。内向的な人は、これの威力を甘く見ていることが多く、非常に多くのチャンスを逃してしまっている。
判断が難しいときこそ、直感はアテにならない。 なぜなら、判断が難しいときに直感が出す答えは、思考の錯覚に汚染されていることが多いからだ。 だから、判断が難しいときは、「思考の粘り強さ」が決定的に重要になる。
ハロー効果
一つのプラスの属性に引っ張られて、他の属性値も底上げされてしまう現象
少数の法則
統計的には有意とは言えないごく少数なサンプル数のデータから、そのデータが示す法則性が真実だと思い込んでしまうこと。
脳がすぐ理解出来る情報だけを使って答えを出すこと。
デフォルト値バイアス
みんながやってるから、それを選択してしまうこと。
認知的不協和の倫理
矛盾が生じた場合、矛盾を直そうと自分の考えが間違ってるとおもわず世の中が間違ってると言う認知してしまう
好き嫌いの判断。好きなもはハイリターン低リスクと思うが嫌いなものは低リターンハイリスクだと思ってしまう錯覚
置き換え
答えるのが難しい質問を突きつけられると、無意識なうちにそれを簡単な質問に置き換え。簡単な質問の答えを、元の難しい質問の答えだと思い込むバイアス。
一貫した偏ったストーリーを真実だと思い込む
偏った話を聞いた人はその話を信じ込む。
読み終わって
錯覚資産の言葉は初めて聞いたが、その存在はなんとなく気づいていた。
理論が分かったので意識的に錯覚資産を増やすことは可能だと思いました。
錯覚資産の理論を理解し、錯覚に気づけるようになること。自分が使えるようにどう日常に盛り込むかを考えます。