読書ブログ

主に本を読んだ感想を書き記していくブログ

【4冊目】億男(河村元気)

億男

映画プロデューサーで小説家の川村元気による長編小説。

 


読もうと思った理由

お金持ちの書いたビジネス書かと思ったら小説だった。

 


概要

三億円を持って消えた親友を探しに、親友と深い関わりの深い人物に会いに行く。

お金を手にした人たちと会う中で、お金の「正体」「お金と幸せの答え」について考えていく。

「お金」の正体は「信用」だった。

急に大金を手に入れたことにより「生きる欲」が無くなる。

自分の力でお金を手に入れた人はお金は信用であることが分かっている。だから、お金に振り回されることがない。

 


読んだ感想

 


「お金」は「信用」

について深く考える事ができました。

大金を手にした佐和子とまどかと別居中の一男が、もう元の生活に戻れる、弟の借金も返せる、これからはなんでも買える、もうお金に困ることのない。佐和子の、私たちはお金が無くてもやり直せたはず。家族が壊れてもいいと思ってた。お金はあなたから「生きる欲を奪った」もう元には戻れない。と言うシーンが一番印象に残りました。

 


「お金」があれば「幸せ」になれると考え。「お金」に振り回される。「信用」が見えなくなる。

「お金」を手にした時には、すでに「信用」はなく「幸せ」はもう手には入らない。

 


凄く難しいとこだと思う。

これに気付けて、「幸せ」を見失わないようにできる人は少ない。

 


この本で自分が、いくら考えても出なかった答えの1つ解消されました。

億男」読んで良かったです。